2015年9月26日、27日、大船渡市・越喜来(おきらい)にて、
「越喜来芸術祭+ウツワノチカラ」が開催されました。
その様子を数回に分けて投稿します。

昨年は復活したばかりの南リアス線の三陸駅前が会場でしたが、今回は修復が終わった三陸公民館での開催です。三陸公民館は越喜来湾の側にあり、3階まで津波が押し寄せ被害を受けましたが、建物自体は無事だったため修復し利用できるようになりました。

※2013年5月の様子
初日26日午前中に降っていた雨も徐々にあがり、27日は快晴!
昨年の雨の中の開催も思い出深いですが、お天気に恵まれて良かったです。
まずは、会場の様子から。
陶ISM作家の陶器市

静岡から参加の村上祐仁さんは楽焼きのワークショップを開きました。
好評で、常に作品を焼いている状態。

笠間の井上塁さんは制作実演
公民館内での展示もありました。
画家鈴木誠さんの描いた被災地の風景

潮目、そして芸術祭につながった越喜来小学校の子供たちの描いた「未来の越喜来」
越喜来の飲食店も出店
越喜来の高校生が地域の復興の為に立ち上げた「なじょかじょる」によるO-1(越喜来グルメ)は大人気!越喜来のお母さんたちも腕を振るい、5つの地区がそれぞれ一品ずつ提供したボリューム満点のセットで、投票によりグランプリを決めました。なんとこれで500円!

優勝は仲区のさんまハンバーガーでした。おめでとう!
今回は越喜来の高校生が多く協力してくれました。
ご紹介した「なじょかじょる」の他、ステージでは大船渡東高校太鼓部、大船渡高校と高田高校の吹奏楽部が演奏。
大船渡東高校太鼓部は雨のため、公民館のステージでの演奏。昨年以上の大迫力!

大船渡高校吹奏楽部
ミッキーマウスマーチや学園天国など、ポップな選曲☆
高田高校吹奏楽部
ジブリメドレーの他、北酒場など子供からお年寄りまで楽しめる演奏でした。
O-1グランプリのメニューの裏にはこんなメッセージが。
「震災から4年。あの時私たちはまだ小学生でした。地元の復興が少しずつ進んでいくなかで、私たちは自ら行動を起こして大好きな越喜来の復興に携わりたいと考えていました」
そして5ヶ月かけて、越喜来の自治会に企画を提案し、家族の協力、時には厳しい意見も受けながら、今回出店まで漕ぎ着けたとのこと。
「なじょかじょる」は、なじょにかかじょにかしてやっていく=どうにかこうにかしてやっていくの略で、少しずつでもできることをやろうという高校生たちの想いがこめられています。
200食あったメニューも早々に完売。私もおなかいっぱい頂きました。
この経験がこれからどのようにつながるのか、本当に楽しみです。
陶ISM実行委員 今井梨絵