23日初日の夜は、参加作家を始め関係者のみの交流会を開きました。
乾杯の後、最初に招待作家の若杉さん、福野さんからトークショー形式でお話を伺いました。
(左)若杉集さん(右)福野道隆さん
一番印象に残ったのは「今までで最大の失敗は?」という質問に対するお二人の回答。「失敗と言っても一時的なもので、次にどうするかが大切」と福野さん。
若杉さんは、窯を消し忘れ焼き過ぎてしまった時の経験をお話くださいました。
「その窯でも潰れなかった急須があった。窯を一つ駄目にしてしまったが、益子の土の強度を知ることが出来た」作り続けることの重要性を知ることができる、貴重なお話でした。
トークショーの司会を務めたのは、新しく実行委員に加わった八島怜子さん。
陶芸家ではありませんが、ギャラリーに勤務していた経験を活かし協力して頂きました。
そして楽しい宴のはじまり。お料理は毎回好評のアンリロさん。
アンリロオーナーの上村さん。ニラのジェノベーゼや魚のアクアパッツァなど、野菜と魚介たっぷりのおいしいお料理を提供して頂きました。
お腹がいっぱいになり、場が和んだところで交流会のメイン、ディスカッションが始まります。
まずはプレゼント交換を使ったグループ分け。
プレゼントは作家それぞれの作品です。
司会はkeiくん。交流会の構成も考えてくれました!
今回のディスカッションのテーマは「これからの自分に必要なビジョン」
ひとりひとり自分の思い描くビジョンをグループ内で発表し、どんな意見が出て、そして何が重要かを代表者が全体に発表します。
ディスカッションと言っても、何かを決定したり、意見をまとめることが目的ではありません。それぞれが真剣に自分のことや仕事について発言することで、自身を見つめ直し、これからに繫げられるように。そして会期後半、よりスームズに情報交換できるよう設けている時間です。
出そろった様々な意見。
それぞれの「らしさ」が重要、流通にのせること、日本と世界の陶芸の現状、生活や身体を大切にすること、人のつながりを意識すること………本当に様々ですが、悩みながらも前向きな意見が多かった印象です。日本全国にこれだけ陶芸をしている人がいて、それぞれが問題意識を持って制作していることの凄さ、そのエネルギーを感じる内容でした。
そして最後は今回初の試み、コンペティション受賞者の発表です!
2位は同数だった粟田尚子さんと楢木野淑子さん
粟田さんの作品
楢木野さんの作品
そして1位は京都の天野智恵美さん!
来年初旬にルーサイトギャラリーでの個展を開催する権利を獲得。陶ISMも全面バックアップします。
本当に盛りだくさんの交流会。楽しい時間でした!!
そしてその後、深夜まで宴は続きました。。。